メック検査機にできることTechnology
メックの設計思想は
- 発展性
- 先端
- 造形
- 発想
- 豊かさ
からなる5つの技術から、
- 光学設計
- 機械設計
- 生産技術設計
- ソフト設計
- 回路設計
をお客様のニーズに沿って検討し、システム提案します。
メック独自の技術
メックだからできる検査テクノロジー
欠陥部の強調処理(2次元デジタルフィルター処理)
【技術詳細】
2DFは2次元ブロックサイズ(幅方向画素数×流れ方向画素数)を定義し、ラインセンサーカメラからの画像データの取得に合わせ、ブロックサイズ毎の画像データを積算し、リアルタイムに欠陥を強調します。ブロックサイズ毎の画像データは、欠陥形状に合わせ、任意の方向で差分処理する事が可能です。
- 横差分(スジ状の欠陥等、製品巾方向でコントラスト差が発生する欠陥に有効)
- 縦差分(製品流れ方向でコントラスト差が発生する欠陥に有効)
ブロックサイズ設定は、検査条件で任意に変更する事が出来る為、検査対象製品(品種)毎に最適なブロックサイズで運用頂く事が可能です。
欠陥分類機能
センシング、サイズ情報、特徴量等の項目を総合的に比較し、お客さまのニーズに沿った分類を実現します。検査条件へ欠陥モード毎の分類に加え、重大・軽微等のランクを任意に設定することが可能になります。検査後、分類・ランクごとに欠陥の表示/非表示選択が可能なため、欠点位置や欠点数の詳細が把握でき、製品品質の判定が容易になります。
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STEP01
光学系単位で分類
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STEP02
処理系列単位で分類
- 通常処理(暗欠陥 or 明欠陥 or 暗+明)
- 2DF処理(暗欠陥 or 明欠陥 or 暗+明)
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STEP03-1
特徴量で分類
- 面積
- 幅
- 長さ
- 縦横比
- 面積率
- 平均濃度
- ピーク濃度
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STEP03-2
AI を用いた画像解析にて分類(オプション機能)
- 欠陥画像から得られる100 種類以上の特徴量を使用
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STEP04
光学系単位で分類
- データ出力可否
- NG出力可否 等
再測定/再分類
検査履歴データはデータシミュレーションが可能です
- 閾値や2DF ブロックサイズ等を変更し、検査ロット単位での再測定結果が出力できます。
- 分類条件(面積、幅、長さ等)を変更し、検査ロット単位での再分類結果が出力できます。欠陥分類の条件調整等にも活用できます。
分類アシスト機能
検出した欠陥情報を使用し、自動で欠陥分類条件を作成することができます。
画像分類機能
検出した欠陥の画像を、画像解析し、より目視に近い分類を行うことができます。
欠陥部へのマーキング
欠点検出後に、欠陥部へのマーキングが可能です。ラベラー方式、インクジェットプリンタ方式、レーザーマーカー方式、ペンマーカーを使用した方式など、用途に応じた各種マーキング 装置を取り揃えています。欠陥部分直上へのマーキング対応も可能です。
マーキング方式①ラベラー方式
マーキング方法 | 欠陥と同位置の製品端部にラベルを貼付 | |
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機種 | 高速駆動タイプ(一般環境用・クリーンルーム対応用) 通常駆動タイプ(一般環境用・クリーンルーム対応用) |
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その他 | ラベルは半糊ユポ紙、クリーンルーム対応シール、金属シール等ご要求に応じ提案可能 印字機能付ラベラ—(リアルタイムで欠陥情報を印字させたラベルを貼付)の提案可能 |
マーキング方式②IJP(インクジェットプリンタ)方式
マーキング方法 | 欠陥と同位置の製品端部にIJPで印字 IJPヘッドをトラバースさせ、欠陥箇所にダイレクト印字 |
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機種 | 各社IJPメーカー製品で対応 | |
その他 | インク種類は、ご要求に応じ提案可能 IJP本体は自動洗浄機能付 単純な形状マーキングの他に、検査長の測長印字、欠陥情報(座標/分類名)印字、 バーコード印字が可能 |
マーキング方式③レーザマーカー方式
マーキング方法 | 欠陥と同位置の製品端部にレーザ照射にて印字 レーザマーカーを幅方向に複数台設置し、欠陥箇所にダイレクト印字 |
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機種 | 各社レーザーマーカー製品で対応 | |
その他 | レーザーマーカー本体はメンテナンスフリー レーザー照射時の発塵対策(集塵システム)の提案可能 |
マーキング方式④マジックマーカー方式
マーキング方法 | 欠陥と同位置の製品端部にマジックにて印字 マジックマーカーを幅方向に複数台設置し、挟み込み印字 マジックマーカーをトラバースさせ、欠陥箇所にダイレクト印字 |
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機種 | マジックマーカーユニット 高速マジックマーカーユニット |
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その他 | マジックペンは、速乾性のあるペンを提案 その他、指定マジック対応用アダプター有り |
キズ検出に特化した照明
メックが独自に開発した照明技術「クロス光ファイバー照明」は、幅数μmレベルのキズを安定的に検出できる特殊照明装置です。プラスチックファイバーに一定の角度を付けライン配置。ライン照明でありながら幅方向(TD)に射出角のある照明を実現。長尺4000mmにも対応できます。
一般的に使用されるライン状照明装置では、キズ欠陥部での光の散乱は微弱であり、キズ欠陥によるコントラスト差はほとんど生じません。これに対し、クロス光ファイバー照明装置では、製品正常部での光はカメラにほとんど入光せず、キズ欠陥部で散乱した光のみがカメラに入光します。これにより、数μm幅のキズ(長キズ、短キズ、鎖状キズ等)が安定検出可能となります。
ソフトウェアのカスタマイズ
検査装置に実装されているソフトウェアは社内で設計/製作しています。従って、ソフトウェア改造等のカスタム対応が柔軟且つ、スピーディーに対応できます。